KEIKO KOMA

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更新日 2010-01-09 | 作成日 2008-03-30

エッセイ.psd

 
   5月の節句が近づくと、家の庭には、たくさんの鯉のぼりが風にゆれ、空をすいすい泳ぐ光景が広がります。父は、三鷹一と言っていましたが、私も家の鯉のぼり程大きくたくさんある鯉のぼりを、他に見ることはありませんでした。好きでやっていたと言ったら、亡き父は、そうではないと言うのでしょうか。私は、つい「お父さんは好きだから」と言ってしまうのですが、お正月、七草、節分、お雛祭り・・・。雛人形も大きかったです。秋祭りと、祭りや昔からの慣習を忠実に行なっていました。
 5月の節句は、柏餅を作る母の手伝いをし、私も一緒に作ったのでした。いつもたくさんの人が集まり、皆で食べるのでした。
写真3.psd 今、カフェ哲のサロンや麗花サロン、語る会にて集う時、自分が経験していない昔の光景が蘇るのです。昔から人は集い、もてなしの菓子とお茶をお供に語らっていたのではないかと、懐かしい気持ちにかられます。私は、同じ気持ちの人が集う時、何でもやれると感じ、意欲があふれてくるのです。随分前、(15年以上前と思います)青森県の平滝沼にてレコーディングをした時、いだきしん先生の奥様は、自宅でたくさんのおにぎりを作りました。私も一緒に作りました。その時も、子供の頃、母とたくさんの柏餅やおまんじゅうを作った時の感覚を思い出し、とっても楽しかったです。みんなに食べてもらえることがうれしかったです。仕事の時、大人数ですと、作るというよりも外に注文することが当たり前になっていました。この時、大人数分のおにぎりを作る時、人が集い、力を合せると何でも出来る喜びが生まれ、力が漲ってきました。今日もバザーを開催し、何人もの人がお手伝いをして下さり、たくさんの方々にお越し頂き、大盛況でした。手作りのおはぎを持ってきて下さる人もいて、人が集まると、それぞれの力を合わせ、大きいことが速く出来、楽しいです。私には何となく、父が好きだった祭りや祝事と重なります。今の時は、真に人類の未来を築いていく為に、人と力を合わせて動いていける事が本当に幸運と感じます。