KEIKO KOMA

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更新日 2010-01-09 | 作成日 2008-03-30

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「好太王と私」

 私は、高句麗を一挙に拡大した若き王、好太王が大好きです。この王に会えるならばどれ程幸せなことかとずっと会える時を待ち望んできました。
 1998年5月に訪ねた好太王の地は、とてもさわやかでした。どこまでも抜けるような青い空、青い木々、空気は何もなく、吹く風は天に抜けるようです。好太王は、この地のようにさわやかな人なのかしらと感じました。2004年、国創りイベントとし、日本列島、南から北上し、「高句麗伝説」を開催する時、大阪にて好太王の事が掲載されている新聞記事を読みました。誰よりも強い人だったので、自ら陣頭指揮を執り、戦をしていたと書かれていたのです。私は、これからの動きを示されたようで、好太王に倣い、全て自分が陣頭指揮を執り、全国動員の為、動きました。
 2007年12月、凍てつく寒さの中にも春風を感じた好太王の地。氷点下20度の中、霜の張った大地を歩いていく時の穏やかで心静かな感覚に、好太王を感じました。心静かでなくては戦には勝てないと知りました。最も必要な事に集中し、素早く動く動き方を体得しました。とても心地良く、清々しく、私には生きている実感がします。帰国し、いだきしん先生が撮って下さった一枚の写真に、私はあたかも心臓が止まる程と表現したくなる程驚き、釘付けになりました。心惹かれ魅せられました。愛しい人、会いたい人、出会ったら共に生きていくよりない人と、心の中でつぶやきました。写真に写る人は、好太王陵に立つ私の姿です。自分の姿に釘付けになるとは、想像もしたことがありませんし、人に言ったら何と思われるでしょうと一瞬掠めました。けれど、このことは真実であります。私は、好太王の地で歩く自分が最も自分らしいと感じます。日本に帰り、あの時の感覚で動いている時、私らしいと感じ、生命の内にさわやかな風が吹きます。
「高句麗伝説」を経験した多くの人は、好太王が一番私の感じとひとつであると感じるとおっしゃいます。はじめは意外と感じましたが、真の自分は意外なものだとだんだんわかってきました。今は、このさわやかで軽快で、必要なことに集中し、素早く動き、天の時を生きた好太王と共に動いていける喜びをかみしめ、明日に向かい生きていきます。

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『高句麗伝説に向かって』WEB SITELinkIcon